フィギュア専科はフィギュア原型師、フィニッシャーを目指して、フィギュア制作の「知識」と「技術」を週3日×2年間で学ぶコースです。
フィギュア専科では、先ず1年かけてフィギュア制作に関わる全工程を学び、フィギュア業界がどのような場所で、目標をどこに定めればいいのかを明確にします。そして2年目には１年目の経験から目標となる会社や職種を設定してそれに合わせた制作に集中し、就職活動を行います。web上には掲載されない求人の紹介や、在学中からできる磨きや分割作業のアルバイト紹介、卒業生による企業説明会などを積極的に行うことで高い就職率を維持することができています。
| 授業回数 | 週3日 3h/回 120回/年 |
|---|---|
| 授業開始 | 4月 / 10月 |
| 受験料 | 20,000円 |
| 入学金 | 120,000円 |
| 授業料 | 600,000円（年間） |
| 設備費 | 160,000円（年間） |
- ※授業料は金利・手数料なしで分割でのお支払い対応可
フィギュア専科 のカリキュラム習得内容
- ZBrushを使用した就業可能レベルのモデリング能力
- キャラクター制作に必要な人体の仕組みを理解
- キャラクター以外の動物やメカなどを制作する技術
- エアブラシ、筆塗り、調色などの塗装テクニック
- 複製や磨きなど原型補佐として必要な能力
フィギュア専科 時間割
週3日 1日3時間（授業時間は入学時期により異なります。詳しくはお問い合わせください）
1年目 |
2年目 |
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|---|---|---|
| Ⅰ | 造形と塗装の知識と技術 | 就職対策 |
| Ⅱ | ZBrush操作 | 選択科目（原型・塗装・企画） |
| Ⅲ | イベント出展(ZBrush-出力-仕上げ) | イベント出展&コンペ参加 |
フィギュア専科 1年目 カリキュラム
造形と塗装の知識と技術
立体的にモノを捉える感覚を鍛えるために、スカルピーを使用し習作として複数体制作します。(ZBrushの造形だけでは操作に囚われて構造を正しく理解することに集中できないため)またその中でお気に入りの造形物を複製や塗装の練習に転用していきます。
造形基礎
- 人体解剖学-デッサンを通して
- 女性立像1/8
- 動きのある男性立像1/8
- 好きなキャラクターの胸像×3
複製基礎
- 上半身像のシリコン複製
- ２面型-粘土埋め
- 石膏サポート
- ゲート処理
- レジンキャスト流し込み
塗装基礎
- 気泡埋め-磨き仕上げ
- サーフェイサー
- 調色(基本色)
- コンプレッサー・エアーツールの使い方
- グラデーション(ラッカー塗料)
- 筆塗り(エナメル塗料)
ZBrush操作
フィギュア原型師として就職を目指したいのであれば、ZBrushの操作技術が必ず求められます。3Dソフトは複雑な機能を多く兼ね備えているため迷走しがちですが、当校ではフィギュア業界で使用される機能のみを厳選して指導していくので遠回りすることもなく学習を進めることができます。
ZBrush基礎(前期)
- UI・機能
- ブラシ解説
- リファレンス収集
- ZModelerで素体制作
- グループ・サブツール
- サブディビジョンレベル
- ダイナミックサブディビジョン
- ダイナメッシュ
- SculptrisPro
- stager
- ポーズシンメトリ
- トランスポーズマスター
- 抽出で洋服制作
- エッジループ
ZBrush基礎(後期)
- IMMカーブブラシ
- ナノメッシュ
- boolean
- UV展開
- マスク
- レイヤー機能でシワ制作
- 画像からモデリング
- ダイナミクス
- サブツールマスター
- スケールマスター
- 3Dプリントハブ
イベント出展(ZBrush-出力-仕上げ)
上記の講義形式の授業に並行し、ガレージキットの祭典WF（ワンダーフェスティバル）への出展を目標に作りたいフィギュアを作ってもらいます。その中でZBrushを使った造形方法、3Dプリンターによる出力、磨き仕上げ、シリコン複製、商品見本の作成、展示方法までフィギュアに関わる全工程を学びます。
ZBrushによる造形
- ポージング研究
- メカモデリング
- 髪の毛の動き
- 複製のための分割
プリンター出力
- chitubox
- サポート立て,中空
- 洗浄・硬化
- 磨き仕上げ作業
複製応用
- 複数パーツの粘土埋め
- ３面取り
- 複数パーツのゲート処理
- キャストレジン流し込み
塗装応用
- 調色・希釈(特色)
- エアブラシテクニック
- 筆塗りテクニック
- デカール
フィギュア専科 2年目 カリキュラム
就職対策
それぞれ自分自身の実力・能力を把握した上で、具体的な1年間の計画を立てて一つ一つの目標を遂行していきます。すでに実力のある学生には外注原型のお仕事を、まだ就職レベルまで成長しきれていない人にはフィギュア制作会社のでアルバイトを推し進めていきます。
就職準備
- 会社見学
- 進路面談
- イベント参加-企業リサーチ
- 作品撮影
- 画像レタッチ
- ポートフォリオ作成
- 職務経歴書・履歴書作成
- 持ち込み用作品準備
実務・研修
- 3Dプリント出力品磨き
- 嵌合調節
- さき型複製
- 塗装補助（調色など）
- プライズ原型制作（優秀者のみ）
選択科目（原型・塗装・企画）
それぞれの目標に合わせて、必要な技術習得に取り組みます。例えば原型師を志望する場合には作品数が必要となるため、デジタル上での完成だけでも構わないので多くの原型をつくります。フィニッシャーであれば様々な塗装テクニックを再現できるガレージキットを塗装できるようになること目指します。
原型師（選択）
- レンダリング
- 弱点強化
- 自身の強みを活かせるモチーフ選び
- 徹底添削
- 原型作品①
- 原型作品②
- 原型作品③（最低三作品制作）
フィニッシャー（選択）
- クリアパーツ塗装
- パール塗装
- サフレス塗装
- 黒立ち上げ塗装
- ドライブラシ
- 油絵具・パステル
- 塗装作品①
- 塗装作品②
- 塗装作品③（最低三作品制作）
イベント出展&コンペ参加
１年次に引き続き、イベント出展を推奨しています。しかしイベント出展では複製や仕上げ、展示作業など複数のタスクが生まれてしまうため、就職活動の作品量が足りない場合には、バンダイやグッドスマイルカンパニー、KADOKAWAなどの企業が主催する造形コンペやトライアウトへの参加を推奨しています。
イベント出展
- 出展用作品制作
- 効率的な３Dプリント術
- 複数体の複製作業
- ディスプレイ
- 広報
コンペ参加
- スカルプターorフィニッシャートライアウト
- FIGURE SCULPTOR ROOKIES
- 電撃文庫×KDcolle造形大賞
- ※各自の希望職種に応じて、スキルアップを目指す。
