「フィギュアが好き! フィギュアを作る仕事がしたい!」という方にとって、「どういう仕事があるのか?」「仕事として成り立つの?」「お給料はどれくらいなのか?」など気になることは多いのではないでしょうか。
アニメやマンガ、ゲーム等、他のエンターテインメント業界同様「きっと好きなことを仕事にしてるんだから、低賃金に違いない」と想像している人もいるかもしれません。
フィギュア業界は、まだまだ仕事として広くは認知されていないところもあります。もちろん、企業や会社の規模によっても異なりますし、各々の部門・担当パートによっても違ってきます。ここでは、一般的なフィギュア業界のことを順番に説明しましょう。
フリーランスの場合、仕事の速さが勝負になります。仕事が早ければ高額を稼ぐことが可能です!
フィギュア関連の仕事でメインとなる「原型師」。この「原型師」のフリーランスの場合の収入ですが、1/8スケールの美少女フィギュア1体の制作で40〜70万円程度の収入が得られます。
1.5月に1体のペースで制作した場合、60万円(平均)×8=480万円となります。1.5月に2体のペースで製作した場合は、倍の960万円です。基本的な技術を身に付けて、腕が良く仕事をたくさん請けられる場合は、かなりの高収入が得られます。
しかし、会社員の原型師と違い、社会保険や税金を自ら責任を持って納めなくてはなりません。また、収入が安定しないというリスクがあります。
次に「ペイントマスター」や「フィニッシャー」について見てみましょう。
1体7千円〜1万円で、大体6〜10種類を1度に依頼されます。また、量産工場に送る分のフィギュアと発注元である日本のメーカーに残しておくフィギュアの2体ずつ依頼されます。平均値の収入は、8千5百円×8種×2体=13万6千円となります。1月に2つ以上の仕事をこなせば収入は倍になります。
一方、フィニッシャーの場合は、1/8スケールのフィギュアを1体完成させると5〜15万円の間です。平均すると10万円。こちらも月に2〜3体は完成させたいところです。
「原型師」、「造形師」、「ペイントマスター」、「フィニッシャー」いずれも、新卒で高卒初任給程度からの給与設定となります。中には「年俸制」という特殊なケースもありますが、一般的な会社員と同程度の収入が得られます。
会社員の場合は、フリーランスのようにいきなり高額を稼ぐことはできませんが、安定性があります。
安定を求めるなら会社員。高収入を得たい場合や自分のペースで仕事をしたい場合はフリーランス!
上記のことから「社員・フリーランスともに十分、職業として成り立っている」いうのがおわかりいただけたでしょう。
安定を求めるなら、社員の原型師やフィニッシャーを目指し、高収入を得たい場合や、自分のペースで仕事をしたいのであれば、フリーランスを目指すというのが最善の選択でしょう。
もちろん、一度は社員原型師として就職し、実績や人脈を作ってからフリーとして独立したり、原型制作会社を作るというのを最終目標にするというのも良いですね。
fast はフィギュア制作専門の学校です。
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フィギュアをお仕事にする場合、フリーランスだけじゃない。会社員という選択肢もあります。
フィギュアの制作工程と職種の項でご紹介したフィギュア業界での職種。特にメインとなるのは「原型師」と呼ばれる職業です。フィギュア業界というのはフリーランスというイメージが強いのですが、実は「会社に属して給料制で仕事をしている社員の原型師」の人が同じくらい存在しているのです。