「フィギュアの就職先って、少ないんじゃ…」と思う方もいると思いますが、そんな事はありません。
確かに、自社でフィギュアの制作スタッフを社員として抱えているメーカーは多くはありませんが、フィギュア製作会社は年々増えつつあります。例えば、バンダイさんから発売されている商品は非常にたくさんありますが、全ての商品の原型を自社で作っているわけではなく、自社内では原型は全く作らずに、下請けの原型制作会社へ仕事を発注しているのです。残念ながらこのような下請けの原型制作会社のほとんどが公には名前は出ませんから、皆さんには、なかなか存在が知られていないわけです。
それでは、「原型師」や「フィニッシャー」等のフィギュア業界への職業に就く方法を見ていきます。
「ワンダーフェスティバル」などのイベントで作品が認められスカウトされることもあります!
「ワンダーフェスティバル」や「トレジャーフェスタ」といった模型・フィギュアの展示即売イベントなどにエントリーして作品を発表します。これらのイベントには、当日、各メーカー担当者さんが見に来ており、「これは」と思う人に名刺を渡しています。また、webサイトや雑誌に紹介された作品からスカウトの連絡が入ることもあります。
スカウトの場合、社員採用より外注契約が多い。外注契約はいわゆるフリーランスなので、現在の仕事を続けながら活動し、軌道に乗ってから仕事を辞めてフリーランスになるという方が多いようです。
雑誌のコンテストなどに応募し、プロのモデラー(ライター)になったのち、作例がキット化や商品化されたり、仕事の依頼が来るようになるというケースです。
ただ雑誌作例のギャランティは比較的安価なため、それで生計を立てるというよりは、自身のPRのために行っている方が多いようです。
学校だけへの求人、講師や仲間からの紹介など学校は有利になることが多いのです!
いずれも、あえて学校に行かなくても出来る方法です。
ただし、フィギュア造型の専門的教育を受けるために学校に通っていると有利なのが「学校への求人」のケース。
フィギュア関連の募集は職種が特殊なので、一般には告知されず、フィギュア造形の専門的教育を行っている学校にのみ届きます。また、求人を出していないけれど、人出が足りていない、良い人がいたら採用したいという会社は多いもの。講師や卒業生からの斡旋や紹介で就職・デビューするケースもあります。こういう場合、学校の環境や講師、卒業生のツテがモノをいいます。
就職するには作品が必要。いつでも応募できるよう、日頃から作品作りをしましょう!
履歴書は、一般的な書式のもので構いません。記入についても一般的な注意を守って記入すれば問題ありません。一番重要なのは志望動機です。なぜフィギュアを仕事にしようと思ったのか、今後どんなことがしたいのかをきちんと伝えられることが大切です。
自分で作った作品は、多ければ多い方が良いに越した事はありませんが、面接等に持参できる数は限られるから、最近作を2〜3点用意してください。原型師希望なら、サフ吹きの原型をメインにして見せ、塗装済み完成品も1体は用意します。
持参する以外の作品を写真に撮っておき、それをキレイにレイアウトしたオリジナルのファイル(ポートフォリオ)を持参しましょう。これには、いつ頃作った作品なのか、使った素材や制作時間などのデータも記載しておきます。この時、過去の作品で未熟な出来のものもおさめておくと、上達具合が今後の伸びしろを予測し、採用の判定に活かせることもあります。
fast はフィギュア制作専門の学校です。
〒165-0026
オーソドックスな求人票への応募。求人を見逃さないようにこまめにチェックしましょう!
一番オーソドックスな方法です。それぞれの会社が以下のような方法で求人を募っています。書類選考、就職試験を経て内定になります。
就職したいと思う会社が募集をしているかどうか、現在募集している会社があるか、求人情報をこまめに情報収集しておく必要があります。また、いつでも応募できるように作品を作りためておきましょう。